内臓
天気と姿勢によるカラダの繋がりについて
梅雨どきになってきましたね
この時期は低気圧が発生しやすく、雨やジメジメした気候により不快な日が続きますね。
関節痛や頭痛など「気象病」と呼ばれる症状を訴えられている方も多い時期でもあります。
またぎっくり腰など腰痛など急にカラダを痛めてしまう方も増えてきますが、実を言うとこの時期に多いぎっくり腰やなかなか治らない肩の痛みなどは気圧によるものが多いとされていますことをご存知でしょうか。
気圧の変化で体がゆるむ?
気圧が下がると体内の組織がわずかに膨張し関節や筋肉、そして内臓を支える力が弱まりやすくなります。
もともと姿勢が崩れていたり体幹が弱い人では、内臓がさらに下垂しやすくなるのです。
その結果、腹部の重心が下がり骨盤や腰椎に余分な負荷がかかって腰痛が悪化するというケースが見られます。
姿勢が崩れると、内臓も腰もつらくなる
猫背や反り腰といった不良姿勢は、腹腔内の圧を保つ力=腹圧を低下させます。この状態が続くと、内臓は支えを失い徐々に骨盤方向へと下がっていきます。
この「内臓下垂(ないぞうかすい)」は腰の内部からの圧迫や重だるさ、さらには消化機能の低下や冷え・疲労感なども引き起こすため、慢性的な不調につながることもあります。
内臓下垂セルフチェックリスト
以下の項目に3つ以上当てはまる方は、内臓下垂の可能性があります。
✅ 長時間座ると腰が重だるくなる
✅ 下腹だけぽっこり出ている
✅ 猫背や反り腰を指摘されたことがある
✅ 慢性的な便秘や胃もたれがある
✅ 食後に下腹が張って苦しくなる
✅ 仰向けになると楽になる
✅ 姿勢を整えるとお腹がスッと引き締まる
✅ 背もたれに寄りかからないとすぐ疲れる
✅ ウエスト周りに冷えを感じやすい
✅ 産後または急激な体重減少後に体調が崩れた
※チェックが多いほど体幹の弱化・腹圧の低下・内臓の位置異常が関係しているかもしれません。必要に応じて専門家に相談するのも良い選択です。
改善のカギは「姿勢」と「呼吸」
天気や気圧の変化に左右されない体をつくるためには、腹圧を保ち内臓を正しい位置に戻す習慣が大切です。
• 骨盤を立てて座る/立つ習慣
• 背筋を反らさず、あごを引いた正しい姿勢
• 横隔膜を使った「腹式呼吸」
• ドローインや体幹トレーニング(腹横筋を意識)
• 長時間同じ姿勢を避け、1時間に一度は立ち上がる
などの方法が挙げられます。詳しくはYouTubeなどで検索すると沢山のトレーニングやエクササイズが出てきますので、できるだけ簡単で続けられるものを試してみてください。
まとめ
腰痛の原因は「骨」や「筋肉」だけではなく、内臓の位置・姿勢・気圧といったさまざまな要素が複雑に関係しています。
気圧が不安定な季節こそ自分の姿勢や呼吸、体幹の状態に意識を向けて、根本から体を整えることが腰痛改善への近道です。