内臓
暑さが引き起こす疲れ
なかなか改善しない腰痛・頭痛
夏の暑さが厳しくなるにつれだるさや疲労感、寝ても取れない疲れなどに悩まされていませんか?
その症状は副腎疲労が原因かもしれません。特に腰痛や頭痛、倦怠感、睡眠障害、自律神経の乱れなどの症状が続いている場合、注意が必要です。
この記事では暑さによる副腎疲労のメカニズムと、鍼灸や整体による対処法をわかりやすく解説します。
副腎疲労とは?現代人に急増する「隠れ疲労」
副腎とは腎臓の上にある小さな臓器で、「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールを分泌しています。このホルモンは体の炎症を抑えたり、血糖値を安定させたり、ストレスに対応する重要な働きを担っています。
しかし慢性的なストレスや不規則な生活、そして夏の極端な暑さなどが続くと、副腎が疲弊してホルモンを出しにくくなります。これが「副腎疲労」と呼ばれる状態です。
【副腎疲労の主な症状】
✅ 朝起きられない、午前中ずっとだるい
✅ 頭痛や肩こりが慢性化している
✅ 腰痛がなかなか治らない
✅ 甘いものやカフェインをやめられない
✅ 集中力の低下・イライラ
✅ 寝ても疲れが取れない
✅ 低血圧、めまい、動悸
✅ 自律神経の乱れ、不安感
このような症状に心当たりのある方は副腎疲労が疑われます。
暑さが副腎に与えるダメージ
夏は「体力が奪われる季節」だと感じる方も多いでしょう。実際に、高温多湿な日本の夏は体にとって強いストレスです。
・気温の高さ → 体温調整のために副腎がフル稼働
・冷房による温度差 → 自律神経が乱れ、副腎が疲れやすくなる
・睡眠不足 → 副腎の修復が進まない
・熱中症対策の糖分・塩分過多 → 血糖調整の負担増
このように夏は副腎にとって非常に過酷な環境です。特に睡眠不足と自律神経の乱れは、副腎疲労をさらに悪化させ、結果として慢性の腰痛や頭痛、倦怠感などを引き起こす原因となります。
鍼灸による副腎疲労へのアプローチ
東洋医学では副腎疲労は「腎の弱り」や「気の不足」と捉えます。鍼灸では気血の巡りを整え、自律神経を調整することで副腎の機能回復を図ります。
●主なツボ
・腎兪(じんゆ):腎の働きを助ける基本のツボ(腰部)
・太谿(たいけい):腎経の代表ツボで気血を補う
・足三里(あしさんり):消化吸収力を高め、全体の回復力を支える
・百会(ひゃくえ):頭痛や不眠にも有効な万能のツボ
鍼灸により副交感神経を優位にし、副腎の働きを穏やかにサポートすることで、体の深部から回復を促します。
整体で自律神経と姿勢を整える
副腎疲労が進むとカラダを支える筋肉の疲労から全身のバランスも崩れやすくなり、骨盤の歪みや猫背、姿勢の悪化から腰痛や肩こりが慢性化しやすくなります。
整体では
・背骨や骨盤の歪みを整える
・自律神経の通り道である背骨周辺の緊張を解く
・呼吸が深くできるよう胸郭を開く
といったアプローチで、身体の構造から回復力を高めます。
●整体がもたらす副腎疲労への効果
・血流やリンパの循環が良くなる
・筋肉の過緊張が取れ、体の力が抜ける
・深い呼吸ができることで、副交感神経が優位になる
・腰痛や頭痛の軽減につながる
「姿勢を整える=ホルモンバランスを整える」第一歩なのです。
副腎疲労による腰痛・頭痛に注意
副腎が疲れている人の多くが「なんとなく痛い」「慢性的な腰の重だるさ」「朝から頭が重い」といった症状を訴えます。これらは単なる筋肉の問題ではなく、ホルモンと神経のバランスの乱れが背景にある可能性が高いのです。
とくに腰痛は「腎(副腎)」と関連が深く、
頭痛は「気血の停滞」や「肝(ストレス)」の反応とも考えられています。
痛みの対処だけでなく、全身の疲労やホルモン系の疲れに着目したケアが必要です。
副腎疲労を防ぐセルフケアポイント
1.毎朝の光を浴びる:体内時計を整え、副腎をリセット
2.スマホやPCの見すぎに注意:脳疲労が副腎に波及します
3.カフェイン・甘いものの過剰摂取を避ける
4.就寝前90分前には入浴を済ませる:副交感神経が高まり、眠りやすくなります
5.鍼灸や整体で定期的にカラダをリセットする
鍼灸と整体で“夏バテ”から“副腎回復”へ
暑さによる疲れが取れない、腰痛や頭痛が慢性化している…。
そんなときは「副腎疲労」を疑い、身体の深部から整えることが必要です。
鍼灸や整体は、単にリラクゼーションを目的としたものではなく、
自律神経やホルモン、筋肉の状態を根本から整える本質的な施術法です。
夏の疲れが出やすい今こそ、体の声に耳を傾けてみませんか?
【当院ではこんな方が来院されています】
✅ 夏になると毎年体調を崩す
✅ 朝起きるのがつらい・眠りが浅い
✅ 腰痛や頭痛が慢性的にある
✅ 自律神経の乱れが気になる
✅ 病院では異常なしと言われたが、なんとなく不調
副腎疲労へのアプローチには、早めのケアが効果的です。
ぜひ一度、鍼灸と整体を組み合わせた“全身ケア”を体験してください。