自律神経
寒さが引き金?冬の頭痛・肩こり・腰痛の原因/ 上本町の鍼灸・整体
はじめに
街路樹の葉も落ち上本町の周辺も冷たい風が吹き抜ける季節になりましたね。マフラーなどを見かけると、「ああ、冬が来たな」と実感します。
この時期になると当院でも急増するのが、こんなお悩みです。
✅「朝起きると、腰がズキッとして動けない」
✅「寒くなってから、頭痛の頻度が増えた気がする」
✅「コートが重いせいか、肩こりがいつも以上に辛い」
もしあなたも同じような症状を感じているなら、それは単なる疲れではなく、「寒さ」がカラダに与えるダメージが原因かもしれません。
今回は冬特有の「頭痛・肩こり・腰痛」のメカニズムと、上本町の当院が提案する解決策についてお伝えします。
1. 寒さでの不調
「寒いと古傷が痛む」なんて言葉を聞いたことはありませんか? 実を言うと迷信ではなくちゃんとした医学的な理由があるんです。
1-1. 血管が「ギュッ」と縮こまる
私たちのカラダは、寒さを感じると体温を逃がさないようにするために、無意識のうちに血管を収縮させます。これはホースを指でつまむと水が出にくくなるのと同じ状態です。 血管が細くなると、血液の流れが悪くなりますよね。血液は酸素や栄養を運ぶだけでなく、「疲労物質」を回収するゴミ収集車のような役割も持っています。 血流が悪くなると、筋肉に溜まった老廃物が流れず、それが「痛み」や「コリ」として現れるのです。
1-2.自律神経の乱れ
私たちのカラダをコントロールしている「自律神経」。 活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」がバランスを取り合っています。しかし、寒暖差が激しいと、体温調節のために自律神経が過剰に働き、疲弊してしまいます。これを「寒暖差疲労」と呼ぶこともあります。 交感神経が優位になりすぎると、常に緊張状態が続き筋肉がカチコチに固まってしまうのです。
2. 「温度差」のリスク
寒さが健康に及ぼす影響については、公的機関からも様々なデータが公表されています。
ここでは政府広報が発表している資料から、温度と健康の関係について引用してご紹介します。特に冬場に気をつけたいのが、急激な温度変化によるカラダへのショックです。
引用:入浴時の事故が多くなる原因の一つは、急な温度差による血圧の急激な変化です。暖房のきいた暖かい部屋から、冷え込んだ脱衣所に移動して衣服を脱ぎ、浴室も寒いと、血管が縮まり血圧が一気に上昇します。その後、浴槽に入り体が温まってくると血管が広がり、急上昇した血圧が下がります。この急激な血圧の変化により、一時的に脳内に血液が回らない貧血の状態になり一過性の意識障害を起こすことがあります。(中略)血圧が不安定なかた、風呂場でめまいや立ちくらみを起こしたことのあるかたも注意が必要です。
出典元:政府広報オンライン『交通事故死の約3倍?!冬の入浴中の事故に要注意!』より引用
https://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/heat_shock.pdf
このように政府広報も「室温が低いこと」や「急激な温度変化」が心臓や血管に大きな負担をかけると警鐘を鳴らしています。
ヒートショックは命に関わる大きな症状ですが、これと同じような負担が日常の筋肉レベルでも起きていると考えてみてください。 冷え切った屋外から暖かい室内へあるいはその逆。この繰り返しのストレスが血管を収縮させ、頭痛や腰痛の引き金になってしまうのです。
3. 冬の「三大不調」
具体的にそれぞれの症状がどうして冬に悪化するのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
3-1.【頭痛】首・肩の緊張が招く「緊張型頭痛」
冬の頭痛の多くは「緊張型頭痛」と呼ばれるものです。 寒さで肩をすくめたり、歯を食いしばったりしていませんか? その姿勢が首の後ろの筋肉を硬くし、頭への血流を妨げます。 「帽子を被ったような締め付けられる痛み」がある場合は、このタイプである可能性が高いです。
3-2.【肩こり】厚着と寒さのダブルパンチ
冬は重たいコートや何枚もの重ね着で、物理的に肩に重りが乗っている状態です。 さらに寒さから身を守ろうと、人間は本能的に背中を丸めて前かがみになります(猫背)。
・重たい衣服
・猫背による姿勢の悪化
・冷えによる血行不良
この3つが重なることで、肩甲骨周りの筋肉が岩のように固まってしまうのです。
3-3.【腰痛】冷えた「腎」と筋肉の硬直
東洋医学(鍼灸)の世界では、冬は「腎(じん)」という機能が弱りやすい季節と言われています。「腎」は生命力の源であり、ここが弱ると腰や膝に不調が出やすくなります。 西洋医学的に見ても、腰回りの筋肉は大きく、冷えるとダイレクトに動きが悪くなります。冷えて硬くなったゴムを無理に伸ばそうとすると切れてしまいます。 冬のギックリ腰が多いのは、冷えて硬くなった腰の筋肉を急に動かしてしまうからなのです。
4. 「温活」セルフケア
「じゃあ、どうすればいいの?」 そんなアナタのために、ご自宅で簡単にできる対策を3つご紹介します。
その①:「3つの首」を絶対に冷やさない
昔から言われていることですが、「首」「手首」「足首」の3つの首を温めることは非常に効果的です。 ここには太い血管が皮膚の近くを通っています。ここを温めることで、効率よく温かい血液を全身に巡らせることができます。 外出時はマフラー必須、室内でもレッグウォーマーなどを活用してみてください。
その②:ぬるめのお湯に15分浸かる
政府広報の引用でも触れましたが、熱すぎるお湯は逆効果になることがあります(交感神経を刺激してしまうため)。 38度〜40度くらいの「少しぬるいかな?」と感じる温度のお湯に、10分〜15分ほどゆっくり浸かりましょう。炭酸ガスの入浴剤を使うと、さらに血管拡張効果が期待できます。
その③:朝イチの「白湯(さゆ)」習慣
朝起きた時私たちのカラダは最も体温が下がっています。 冷たい水ではなく、一度沸騰させて50度程度に冷ました「白湯」をコップ一杯飲みましょう。内臓から温めることで代謝が上がり、その日1日の冷え耐性が変わります。
5. それでも辛い時は…
セルフケアは予防には最適ですが、すでに「痛くて辛い」「慢性化している」という場合は、プロの手によるケアが必要です。 なぜなら、長期間冷えて固まった筋肉は、表面を温めるだけでは芯までほぐれないことが多いからです。
そこで役立つのが、当院の「鍼灸」と「整体」です。
鍼灸:カラダの内側から「自家発電」させる
鍼やお灸は自律神経に直接働きかけることができます。 固まった筋肉の奥深くにアプローチし、血流を一気に改善させます。お灸の優しい熱は、カラダの芯にある「冷え」を取り除くのに最適です。 「鍼は怖い」という方もご安心ください。当院では髪の毛ほどの細い鍼を使用しており、痛みはほとんど感じません。
整体:骨格から巡りを良くする
寒さで縮こまった姿勢(猫背)が定着していると、いくら筋肉をほぐしても、すぐにまた凝ってしまいます。 整体で骨盤や背骨の歪みを整え、正しい姿勢に戻すことで、血液がスムーズに流れる「巡りの良いカラダ」を作ります。
当院は上本町駅からアクセスも良く、お仕事帰りやお買い物ついでにも立ち寄りやすい立地です。 「これくらいで整体に行ってもいいのかな?」と迷う必要はありません。 早めのケアが健康への一番の近道です。
6. まとめ
冬の寒さは避けられませんが、それによる痛みは防ぐことができます。
1.寒さは血管を収縮させ、老廃物を溜めやすくする。
2.政府広報も警告する「温度差」に気をつける。
3.3つの首を温め、内側からもケアする。
4.頑固な痛みには、鍼灸や整体で根本アプローチをする。
毎年ギックリ腰になってしまう、頭痛がなかなか改善しない、最近肩こりがひどいなどの症状をお感じでしたら 、ぜひ一度上本町の当院までご相談ください。 あなたのカラダの状態に合わせたオーダーメイドの施術で、ココロもカラダもポカポカに温まるお手伝いをさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 暖かくしてどうぞお大事になさってくださいね。

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