自律神経
頭痛のホントの原因は?
ここ数日天気が悪く、頭痛に悩まされる方も増えてきています。頭痛の原因として疲労などが原因と思われがちですが、実はその背景に「自律神経の乱れ」や「背骨の歪み」が潜んでいることも少なくありません。
自律神経とは何か?
自律神経は私たちの意思とは関係なく、体の働きを自動的に調節してくれる神経のこと。つまり心拍数や呼吸、体温、消化、血圧などを24時間休まずコントロールしています。
この自律神経には、「交感神経」と「副交感神経」があります。交感神経は緊張やストレスに反応して体を活発にし、副交感神経はリラックスモードに切り替える役割を担っています。
ストレスや生活リズムの乱れによってこのバランスが崩れると、血管の収縮や拡張が不安定になり、頭痛を引き起こすことがあります。
脊椎(背骨)との意外な関係
脊椎は、首から腰まで連なる骨の柱であり、身体の中心を支える大黒柱です。そしてこの脊椎の中を通っているのが、脳から全身へと信号を伝える「脊髄神経」。自律神経の多くもこの周辺を走っています。
姿勢の悪さやデスクワーク、スマホの見過ぎなどで首や背骨に歪みが生じると、この神経の流れが妨げられます。その結果、血流が悪くなったり、自律神経が誤作動を起こしてしまうのです。
特に、首の付け根や背中の上部胸椎あたりに歪みがあると、自律神経の働きに影響を与えやすく、頭痛や肩こり、めまいといった症状が出ることがあります。
解決のヒント
• 姿勢を見直す:日常的に猫背や前傾姿勢になっていないかチェックを。ときどき肩を回したり、背筋を伸ばすだけでも違います。
• ストレッチや軽い運動:肩甲骨周りや首を柔らかく保つことが、自律神経にも好影響を与えます。
• 質の良い睡眠と深呼吸:副交感神経を優位にするためには、眠りの質と呼吸の深さが重要です。
• 専門家のサポート:鍼灸整体は背骨を整えて、鍼灸によるツボ刺激により自律神経を整えてくれますので血流が改善し頭痛も軽減します。
まとめ
「頭が痛い」と感じるとき、つい痛みだけに目を向けがちですが、その根本には自律神経の乱れや脊椎の歪みという“見えない原因”が隠れていることもあります。身体はすべてつながっている…その視点を持つことで、より根本的なケアができるかもしれません。
身体の声に耳を傾け、丁寧に整えていくこと。それが健やかな毎日への第一歩になるのではないでしょうか。