姿勢
呼吸と自律神経の関係
はじめに
デスクワークや日常生活で「なんとなく疲れが取れない」「肩こりや腰痛、頭痛が続く」と感じていませんか?
実はその不調の背景には 呼吸と自律神経の乱れ が大きく関わっています。今回は呼吸の仕組みと自律神経の関係、さらに鍼灸や整体でできるサポートについて解説します。
呼吸と自律神経のつながり
自律神経のバランス
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分かれ、体のバランスを調整しています。仕事や学業のときは集中できるようにカラダに緊張感を持たせ、家のリビングなどでは休めるようにカラダを弛緩させるように調整させてくれているのです。
交感神経と副交感神経の呼吸の違い
自律神経は状況によって呼吸の仕方も調整してくれています。
・浅く速い呼吸 → 交感神経優位 → 集中力は上がるが、緊張や不安、頭痛や腰痛を感じやすくなる。
・深くゆっくりした呼吸 → 副交感神経優位 → いわゆるリラックスモード、カラダがリラックスし、筋肉の緊張もやわらぐ。
呼吸が乱れる原因
長時間のデスクワークによる猫背やスマホ首
長時間座ったままの姿勢で作業をしたり、スマホを見過ぎたりすると常に下を向いたような状態になりますので、首を支える脊椎の湾曲の形が変形し、ストレートネックになってしまいます。
ストレートネックになってしまいますと、頭を支えるのに特に首の前にある筋肉が緊張してしまいますので、呼吸が浅くなってしまう一因となってしまいます。
ストレスや睡眠不足
ストレスや寝不足は交感神経を刺激しやすく、常に「戦闘モード」で過ごしてしまいます。肩にチカラが入り、呼吸は浅く、脈拍は早く、血圧は高めになってしまいますので、ある程度のストレスは仕方ないかもしれませんが、将来の健康のために睡眠時間だけは何とか確保しましょう。
運動不足による胸郭や横隔膜の硬さ
普段から汗をかいたり、肩で息をするような運動をされていない方は肋骨や肩甲骨、鎖骨などで構成される「胸郭」の動きが硬い方が多いです。肋骨の底のあたりに横隔膜が付いていて、横隔膜が刺激されると副交感神経が優位になりやすいので、運動不足気味の方はヨガや腹式呼吸などをして横隔膜を刺激しましょう。
鍼灸・整体でできること
鍼灸や整体を受けると以下のようなメリットを享受できます。
・鍼灸:ツボを刺激することで自律神経を整え、副交感神経を刺激し、呼吸を深めやすくする。
・整体:胸郭や背骨、骨盤を調整し、呼吸のしやすい体へ導く。
→ 結果として腰痛や頭痛の改善にもつながる。
日常生活でできる呼吸ケア
1日3分の腹式呼吸を習慣にする
息を3秒かけて吸って、10秒かけて吐くという腹式呼吸を3分ほどすると横隔膜が刺激されますので、意識して行うと自然に腹式呼吸ができるようになります。
大事なことは朝の洗顔のように「やらないと気持ち悪い」というくらい、習慣化するということです。
猫背を正すストレッチを取り入れる
猫背の原因の一つで横隔膜の硬さと同じくらい関連しているのが、腸腰筋の硬さです。腸腰筋は背骨の腰の辺りに付いている筋肉ですが、硬直すると股関節が硬くなり自然と猫背の姿勢になってしまいます。
ランジというストレッチを取り入れると大腰筋の硬さを改善できます。大きく足を広げて胸を張り、後脚の股関節が伸びているのを確認しながらテンションをかけていきます。
深呼吸を意識して、緊張したときにリセットする
以上のことを普段から意識して生活すると、背筋が伸び、胸郭の動きが良くなりますので、深い呼吸をしやすくなります。
緊張すると呼吸が浅くなりますので、仕事中など呼吸を意識するとリラックスできて良いパフォーマンスでできるようになります。
まとめ
呼吸は自律神経と密接に関わっています。
呼吸が浅くなるとカラダは緊張し、頭痛や腰痛が出やすくなります。整体や鍼灸でカラダを整えながら、日常で深い呼吸を意識することで、不調の根本改善につながります。
上本町で腰痛や頭痛にお悩みの方は、カラダリセットでカラダを整えて、呼吸と自律神経のバランスを意識したケアで、過ごしやすい毎日を送りましょう。